『JANARD@アジア学院』
〜自然農業の先駆者アジア学院に学ぶ〜| 日時:2008年3月17日(月),18日(火) 場所:学校法人アジア学院(Asian Rural Institute−アジア農村指導者養成専門学校−) 那須セミナーハウス ![]()
【詳細】 ◆野崎威三男校長「ARIの人材養成事業」(セミナーハウス) アジア学院(Asian Rural Institute) ![]() アジア学院は1973年に設立された国際人材養成機関である。アジア・アフリカなどの農村地域の民間開発団体(NGO)から、その土地に根を張り、その土地の人々と共に働く"草の根"の農村開発従業者を学生として招き、自国のコミュニティーの自立を共に目指す指導者を養成している。 9ヶ月間にわたる研修では、栃木県那須塩原のキャンバスにおよそ30名の男女が集い、価値観などそれぞれの違いを尊重し、公平で平和な社会の実現のために、実践的な学びを行っている。 海外学生の渡航費、研修費はほぼ全額、支援者の方々ならびに団体の寄付によって賄われている。 1)誰が学んでいるのか アジア学院はキリスト教の信念に基づき、すべての人々は平等であると考えている。したがって学院の理念に共鳴し、研修後、最も困難な生活を強いられている人々の生活向上に奉仕する決意があるものであれば、宗教、性別、人種を問わず研修に招く。 また、将来途上国で働くことを志す日本人も積極的に受け入れている。 2)思想 @)ミッション キリスト教の信念に基づいて、環境にやさしく、公平かつ平和で、各人自らが可能性を充分に発揮できる世界を創造する。 A)モットー 「共に生きるために―人のいのちとそれを支えるたべものを大切に世界をつくろう―」というモットーを掲げ、食、生活、教会を三本柱に35年間活動してきた。 B)キーワード 「分かち合い」 『労働の分かち合い』 『情報の分かち合い』 『果実の分かち合い』 ―共に働き― ―目的を共有し― ―結果を共有する― C)目的 農業を教えることのみにとどまらず、農村リーダーの養成を行う。 D)手法 コミュニティーに根ざした学びを通して、農村の人々が有する資源と能力を全体の福祉のために分かち合う最もよい方法を習得する。 3)アジア学院の沿革 1948年 鵡川学院・農村伝道神学校が東京に設立。(農村牧師の要請) 1959年 クアラルンプールで開催された東アジアキリスト教議会総会が日本の教会に農村牧師養成を要請。 1960年 前年度の要請に基づき鵡川学院に東南アジア科が世界教会協議会の財政支援を受けて解説された。高み敏弘師が初代校長に就任。 1973年 東南アジア科が西那須野に移転し、アジア学院として独立設立される。高見敏弘師が初代理事長・校長となる。日本最古のNGO。 1978年 「アジア農村指導者養成専門学校」に改称。 4)アジア学院の戦略 モットーである「共に生きるために」をいかにして達成するかということで、 @食糧と資源の生産 A生活の向上 B教会と人間開発 を方法とした。35年間活動する中で、有機農業、フードライフ(生産、加工、消費のサイクルを指す)、共同体生活(コミュニティに基盤を置く考え方)、エコロジー、全的共同体(全的・統合的 生き生きと常に再生し、トータルに共同体をとるという考え方)と様々な考え方が生まれてきた。 現在では、 @個人的成長 A農村生活の向上 Bコミュニティーに根ざした手法 を目指し運営している。 5)開発 @)開発 社会経済的開発と人間開発に大きく分ける。 社会経済的開発は社会問題を農村問題と捉え解決していく。人間開発は奉仕者としての「リーダー」を養成し地域のパン種にする。さらに精神的成長も含め、人間支援開発捉える。 また、社会経済的開発の"経済"を意味するものとは一般的な生産という意味と同時に分配という意味を包含している。分配は非常に大切な考え方で、いかに分配されていくかということが鍵である。現在の経済学は分配の考え方が抜け落ちており、社会正義の問題へとつながっている。 A)開発と統合 1970年代、国連が農業開発、農村開発にとどまる一方で、アジア学院は設立当初から包括的に統合農村開発に取り組んできた。"村の生活をひっくるめる"といった統合的なアプローチをすることが重要である。 B)開発哲学と戦略 GNP(国民総生産)が高いからといって国民が豊かというわけではない。GNPは平均を算出したものであるから、実は貧困層が多い。 これをうけ80年代にはGNW(国民総福祉)という考え方が生まれた。これは教育、医療、飲み水が、国民にどれだけ享受されているかを指標としている。 さらにHS(人間の安全保障)が緒方氏(JICA)によって定義された。このように社会経済だけでなく人間の安全というより統合的な考え方に発展していった。 一方、ブータンではGNH(国民総幸福度)が国王によって提唱された。モノがないと不幸というイメージがあるかもしれない。しかしGNHは家族と暮らすことができれば幸せで、幸せの考え方が根本から違う。 このように国民の豊かさを測る指標は多様化しており、何を持って測るかは現在研究中である。 6)卒業生の活躍 年間で52カ国、2006年現在で1072人の卒業生を輩出している。食糧自給と自立を目指して、農村開発・地域開発に従事、地域住民の生活向上に大きく貢献している。国別に「アジア学院同窓会」(インド、スリランカ、フィリピン、インドネシアなど)を組織し、卒業生の情報交換の場としている。 7)共に生きるとは ![]() @)人の命とそれを支える食べ物を大切にする世界をつくろう アジア学院では、民族、国籍、宗教、習慣、言語、性別、年齢、教育などが異な る20カ国50名(職員、学生、ボランティア)が共同生活をし、困難を乗り越えな がらお互いに学んでいる。 A)異和―相違を認めてそれを受け入れる カルチャーショックを受けながら相違を容認、受容していく。 B)アガペー 自分の望むことを他人にもしよう、という奉仕者型の指導者を養成している。ア ガペーとは聖書にある隣人愛であり、実行力や行動に基づく。今最も世界が必要としている価値観とアジア学院は実感している。 8)国際協力 かつて日本は、"日本が途上国を救ってあげる"といった日本人中心的な外としての考え方に基づき援助を行っていた。しかし、現在、食糧問題、南北問題、貧困問題、貿易問題と問題が錯綜しており、地球市民としての広いアプローチが求められる。 ◆校内見学 今回JANARDでは17日に大柳由紀子職員による圃場案内、18日に長崎清職員による畜産・適正技術施設案内と、二日間に分けて校内を見学させていただきました。 校内の全貌は以下のようになっています。
では、JANARDが見学した足跡をたどっていきましょう。 ![]() 大柳由紀子職員による圃場案内 アジア学院のキャンパスはアジア学院のフードライフ(いのちとそれを支える食べ物を大事にする生活)の実践のため、農・自然・住が統合されたかたちにデザインされています。 6haの土地には野菜、稲、飼料が2haずつ栽培されていて、米や麦、肉は100%自給です。自分で食べるものは自分で供給し、貨幣に依存しない世界を作ります。最終的には飢えの無い世界を目指します。 玉葱の保存風景(map21) ![]() 玉葱は直射日光の当たらないところに干します。アジア学院では天井につるすような形で干されていました。生産同様に、保存を重要視しています。取れた野菜を上手く保存し、農繁期が終わった後でも自分達の食糧を自分達で自給できるようにします。 ぼかし(map21) アジア学院において、ぼかしは鶏糞、土、もみ殻燻炭、米ぬかを混ぜて作ります。米ぬかは微生物が発酵を進めるためのエサです。 しかし、日本には米ぬかがありますが、世界のどの土地にも米ぬかがあるというわけではありません。 アジア学院では、生徒たちに対して、まず理論を教え、材料は自分達で考えるように指導します。日本でぼかしを作るための材料は、日本でしか手に入りません。しかし、その理論は世界中で応用することが出来ます。 「なぜその材料が必要なの?」「自分たちの地域には何があるの?」という問いかけが重要だと大柳氏は言います。 また、田圃には堆肥とぼかしを使い分けて投入します。 →堆肥は遅効性があり、年度初めと中間の2回投入します。土壌改良に役立ちます。 →ぼかしは速効性があり、栄養を効果的に投入したい時には最適です。 また、緑肥の効果についても説明していただきました。もし有機物が手に入らない場合は、マメ科の植物を育てて利用します。 土着菌(map28と26の間の竹林) ![]() ぼかしなどに利用するための土着菌を育てているところです。アジア学院では竹の中にご飯を入れて増やしています。良い菌を増やすのは難しいことですが、ここでは水、空気、炭水化物、窒素をそろえ竹に入れます。炭水化物に白飯を利用していました。 放線菌を増やす(map21) 放線菌は先ほどの土着菌と、米ぬか、土、水をあわせて増やします。 放線菌は抗生物質を持っているので病気のコントロールに役立つそうです。 もみ殻燻(くん)炭(たん)(map21の向い) ![]() ドラム缶のふたの部分をくりぬき真ん中に煙突を立てます。真ん中の写真が煙突になる筒の部分です。左の写真のように筒を囲むようにドラム缶にもみ殻を投入し、点火します。全体が炭化した後、火を消します。 火を消す時は大量の水を必要とするのですが、アジア学院では筒を引きぬき、写真右のように蓋をして消していました。ふたをすることで、酸素がドラム缶内から消え、それと同時に火も消す事ができます。 こうすることにより、水の供給が十分でない土地でも燻炭を作ることができるのだと示されます。 さて、ここで燻炭の効果に触れておきましょう。 炭を土壌に混ぜることにより、土壌の排水性、保水性が促進されます。 また、炭の多穴質性は菌根菌等の微生物の生息場所として、大変有効な場となります。 そして、炭の中には、数々のミネラルその他が含まれています。それらは植物の成長の中で大変大切な微量要素です。 合鴨の転卵器 ![]() 写真は手作りの合鴨の転卵器で、水田に合鴨を利用しています。無農薬で栽培するうえでの、大きなハードルの1つである除草を解決するためです。合鴨のほかにも、アヒル、どじょうを利用して代かきをしようと実践し、トラクター、機械を使わない農法を目指しています。 余談ですが、畑には田の土をいれ、田には畑の土を入れると良いそうです。 畑の看板(map5) 看板には誰の畑であるか名前が書かれています。 ![]() アジア学院では、以前まで学生全員で管理していた畑を、グループごとに管理するようにしました。責任者を明確にすると、自主的に畑に気を配る姿が見られるようになったといいます。また、誰の畑かグループのメンバーをはっきりさせることにより、チームビルディングに役立っているそうです。 畑の様子(map5) 畑は4分割にし、小麦、豆類、果菜類、葉菜類を植え、収穫し終えたら場所をまわしていきます。こうすることによって連作の被害を受けず、また豆類の栽培によって緑肥的効果も期待できます。 畑の様子(map5) よく見てみると、下の葉が黄色くなっている部分があります。植物が窒素を必要としているサインです。よく生徒たちも肥料をあげすぎてしまい失敗してしまうそうなのですが、失敗した時、自分たちの何が悪かったのか良く考えさせることが重要だと大柳氏は言います。 コンポスト(map5)畑の横にこんなコンポストもありました。木の枠に材料を敷き詰めて、踏みこんで、枠を上に持ち上げて、また材料を敷き詰めて、踏み込んで、層にしていくそうです。 堆肥場(map25) 上から落とし込むようなしくみになっています。家畜糞尿、小枝、籾殻などの有機物をじっくり発酵させて作ります。 ![]() 竹でできたハウスの骨組み(map25の下あたり) 研修生が自国でのやり方で作ったそうです。高価な資材を購入しなくても、身近にあるどんな材料でもできるといったきっかけを与えます。資材になる資源を見つける発想の転換が重要です。 炭焼き窯(map24) 95年に旧窯跡地に作られた新窯です。炭は燃料、防湿、消臭、土壌改良剤として使われます。また、炭を作る時にでる煙を集めて冷やすと木酢ができます。これは殺菌、消臭、発根にと幅広い用途があり約1000倍に薄めて使用します。 屠殺場(map24の隣) ここではアジア学院で食べる食肉をまかなうために屠殺しています。肉も自給率100%です。 収穫作業〜イブニングフードライフワーク、モーニングフードライフワーク 見学を一通り終え、手分けして収穫を手伝いました。初めて収穫をした人もいたり、みんなとても楽しい時間を過ごせませいた。収穫したものは、早速夕食の食材に。これが本当の人間らしい生活なのだと強く思うのでした。 次の朝にも同様に収穫作業を行いました。 ![]() ![]() ![]() モーニングギャザリング ![]() アジア学院の研修生、職員は毎朝チャペルに集合し、チアパースンが司会をして、それぞれの信仰を確かめあいます。人知を超えた偉大なるものへの敬意なしに農業は成り立ちません。また、当番のチアパースンが趣向を凝らして、文化の交流、コミュニケーションをはかります。 今朝のチアパースンは菅原道子さん。普段は研修生の受け入れを担当しています。お友だちの話などしたあと、最近はじめたヨーガについて話してくれました。ヨーガをはじめたらとても体調がよくなったとか。みんなも一緒にヨーガのポーズを取ってみました。 校内案内(18日) 長嶋清職員による畜産・適正技術施設案内 長嶋氏(map28の前) ![]() 永続的な農業を目指すために、再生可能なエネルギーを利用しなければならないことや、雨水の危険性について語っていただきました。 雨水の危険性とは、水が局所的に流れると土地が掘られ、道路を踏み固めてしまうということです。この現象は、さらに水を流れやすくし、まわりの落ち葉をさらい、土地がやせる原因になってしまうとのことです。 新見式・土壌浄化トレンチ(map21) 微生物を用いて土壌を浄化する装置です。一度に浄化できる量は限られていますので量が多くなると厳しくなります。 新見式・土壌浄化トレンチは、生活排水処理システムの中の一つです。 食堂、女子寮から、毎日出てくる生活雑廃水は、オイル分離槽、嫌気性浄化槽、そして、新見土壌トレンチで浄化され、最終的に処理された水は魚の養殖池に用いられています。生活排水処理システムは、自然界にある微生物の働きによって生活雑廃水に含まれている有機物を取り除き、浄化する処理システムで、学生、職員、ボランティア等が3年がかりで作りました。 (ARIホームページ参考) ため池の利用の説明(map21) 写真の左側にあるパネルには複合農業の一例が紹介されています。 乾期と雨期のある地域は特にため池を利用すると良く、敷地内の所々に池を作ることが重要です。こうすることにより乾期にも農業を行うことができます。 傾斜地農法・SALT(map21) ソルトとはSloping Agriculture Land Technologyの略で傾斜地農業を確立させるためにフィリピンで開発された技術です。等高線上にマメ科である萩を植え込み、その間にとうもろこしなどの野菜を植えます。萩は表土流亡を防いだり、緑肥として作物の栽培に利用したりするほか、山羊等の飼料にも用いられます。 (ARIホームページ参考) ![]() 養魚池(map10) 熱帯モンスーン気候のタイの農民達から学んだ方法を利用し、キャンパス傾斜地の低い農地に溜池を掘り、雨期の天水を溜めて魚を養殖しています。魚には水の浄化、施肥効果などがあります。東側斜面の池は水田とつながっていて、稲の肥料になっています。西側斜面の池は、女子寮・食堂の生活雑廃水処理システムとつながっていて、処理されたきれいな水が雨水と一緒に養魚に利用されています。更に池からの栄養に富んだ水は、レンコン・サトイモ畑に利用しています。 通常食性の異なった魚を一緒に養殖しますが、ティラピアがいる場合は4,5種類の魚の食性を持つのでそれだけでもかまいません。 (ARIホームページ参考) クロレラ培養槽(map14)バイオガス発生で得られた廃液は、直接野菜作物の液肥として用いられていますが、その他にその液を用いて、クロレラ、アルスレックスを培養し、液状のまま麦糠、米糠等を混ぜ、乳酸発酵させ、家畜の飼料としても用いています。また別の発生槽ではクロレラ発生後、ミジンコ等の動物プランクトンを発生させ、稚魚の餌として用いることも計画しています。(ARIホームページ参考) バイオガス(map12) 現在は93年に"バイオガス・キャラバン"の桑原氏の協力を得て完成した、中国式バイオガス発生槽を使用しています。発生したガスはメタンガスが大部分。牛舎のミルク処理室、キッチンで燃料として用いています。(ARIホームページ参考) 写真右はバイオガスのタンクです。 豚舎・発酵おがくず豚舎(map7) 学生、ボランテイア、スタッフたちの手作り豚舎です。豚舎のアイディアは韓国自然農業の方法を参考にし、1998年春に完成しました。現在この豚舎では繁殖豚10数頭を飼育しています。床にはおがくずと籾殻を約1メートルの深さに敷き詰め、土や炭そして地域でとれた発酵菌を混ぜて糞尿が微生物の働きで分解出来るようにしてあります。分解した糞尿はおがくずと程良くまざり豚が食べたり畑に使う肥料として利用したります。従って掃除をする必要もなくまた臭いもしないので大変快適です。(ARIホームページ引用) さらに、発酵により床を温かく保つことができます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 牛舎(map8) 1991年のボランティアであった上月氏が中心となって廃電柱を用いて作った会心の作です。床は土間で牛が自由に動き回れるフリーバーンタイプです。現在搾乳牛を含め7頭を飼育中です。おがくずを踏み込ませてその上で牛を飼育していますので、この牛舎の中に糞が溜まっていくようになっています。 たまに取り出し、堆肥を作ったり発酵おがくず豚舎にまいたりしています。 (ARIホームページ引用) 鶏舎(map9) 換気の良い、天井から直射日光も差し込む平飼鶏舎で、採卵鶏は発酵した籾殻床の上で雄・雌一緒にストレスの少ない自然環境で育っております。遺伝子組み替えのない自家配合飼料の他に、自然の恵みである緑餌、発酵床を食べ、ミネラル・ビタミンをふんだんに摂取して元気に産卵しております。 (ARIホームページ引用) また、鶏舎の隣ではウサギを飼育しています。ウサギは粗飼料で育ち、繁殖性が高く、5〜6ヶ月で成熟します。このウサギの尿はニワトリの外部寄生虫の忌避効果があり、定期的にまいているそうです。 水撃ポンプ(map3の向い) 流れる水を定期的に止めると水圧がたまって水撃が起こり、労力を使わなくてもポンプの役割を果たします。写真右がポンプを利用して出てきた水です。 JANARDの参加者もしきりに感心し、それぞれの団体に利用できるアイディアを持ち帰ったのではないかと思います。 今回のアジア学院訪問をきっかけにして、どのように被援助者のモチベーションをあげていくか、また、その土地にあった農業の可能性をじっくり考えていきたいと思いました。 ディスカッション 参加NGOによる事業の紹介と意見交換会(セミナーハウス) ![]() 見学のあと、昼食。もちろん、今朝みんなが収穫した野菜いっぱいの献立だ。ここでは当番制で研修生が料理を担当するので、どんな料理が出てくるか毎日が楽しみです。おなかいっぱい食べても決してメタボの心配はいりません。農薬を使わないお日様をいっぱい浴びた野菜ばかりです。 昼食後は、アジア学院の職員のみなさんと意見交換会を開きました。 意見交換会では、堆肥づくりのために現地で入手可能な有機資材や、畜産も含めた有機物循環のやり方、自家種子採取の方法、現地の人に受け入れられる技術普及アプローチなど、自給的な有機農業の実現に向けて各団体が抱える課題を取り上げ、アジア学院の方々とディスカッションしました。個別の問題について、現地の気象・土壌・植生・作物・社会に合わせた具体策に至るには、さらに調査と検討が必要ですが、多くの有用なヒントを得ることができました。今後とも、アジア学院の優れたノウハウを普及・活用するとともに、途上国の優秀な人材を見いだし育成する上で、お互いに大いに協力してゆけるものと思われます。 |
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| アジア学院殿より | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本ベースのNGOが現地農村で活動するとき、開発指導者としての事前教育を欠いて適正なプロジェクトの遂行は出来ないでしょうし、出口戦略にも現地要員の教育養成を欠くことは出来ないと思います。一方私たちには過去35年に亘って試行錯誤の結果として積み上げてきた農村開発指導者養成の教育研修の体系があります。しかしこの教育研修プログラムも農村開発を志す献身的ワーカーを受け入れることによって初めて生かす事が可能になります。ですからまさにJANARD会員のプロジェクト地にこそARIの教育研修を必要としまたそれを生かし実行する人材がいるに違いないと考えているのです。 ことは全て一足飛びには行かないのは、農業や人づくりに携わる我々にとって自明のことでありますから、過日アジア学院で皆様方が研修会を開かれたのはその第一歩だったと思っています。 (アジア学院・遠藤抱一氏) |
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| JANARD参加者感想 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
文責:21世紀協会 田畑智美 |
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